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マンガ狂に入れる座薬⑥〜本命登場『自虐の詩』〜

我が弱小ブログ中、最も不評なこのシリーズ(笑)
フレブルの「フ」の字も無いから、当然っちゃあ当然です。
今回はとうとうワタクシ(飼い主2)にとっての「本命」、この世で一番大切な漫画についてでございます。
何故そんな最終回みたいな事を今やってしまうのか!?
答えは簡単。
今年末に映画が公開されちゃうからでございます。
この作品原作で。主演は中谷美紀。
そこで話題になる前に、ぜひ皆さんにご紹介しておきたかったのです。
映画を観るくらいなら漫画を読んでくれと。
かなり余計なおせっかいですが、この作品に関しては決して譲るわけにはいきません、ハイ。

作品の名は『自虐の詩』
作者は業田義家。
青年漫画誌を愛読の方なら、一度はどこかで目にした事があるのではないでしょうか。

さかのぼること、およそ十年前。
当時、西原理恵子の『ぼくんち』にハマっていたワタクシは、その『ぼくんち』を一押ししていた評論家の呉智英氏がこの『自虐の詩』を純粋にただひたすらに薦めている言葉を目にしたのでございます。
そして数日後。
今の夫クンと連れ立って何気なく入った田舎の本屋で、文庫版となったばかりのこの『自虐の詩』を見つけてしまったんです。
出会っちゃったわけやね。
期待もそこそこに、その日の夜(ワタシは買った漫画や本は宵を越さない主義)上巻から読み始めてみましたところ…「ん?んん〜?」

上巻は、ただひたすらに薄幸の主人公「幸江」とそのヒモ状態の夫「イサオ」の貧乏話が続きます。延々と。
まったく働かず「飲む打つ買う」の毎日を過ごしているくせに、気に入らない事があるとすぐに卓袱台をひっくり返すイサオ。
自分はうどん屋で働いて家計を支え、イサオに尽くすことに幸せを感じている(?)幸江。
そんな悲惨な風景に時折(たいして面白くはない)自虐ギャグを交えながら、淡々と四コマ漫画は進んで行きます。
と、そこで上巻読破。
「ん?んんんんんん〜???」
ほとんどの人ならここで匙を投げるでしょう、この漫画。
しかーし、グッと我慢です。
この上巻を少々シラケながらも頑張って読んだら、涙を拭うタオル(ハンカチじゃあ足りねぇよ)を用意して、さぁっ!下巻に手を伸ばして下さい。

下巻からは怒濤の展開です。
「一体今までのは何だったのよおっ?」と呆れるくらいのドラマに継ぐドラマ。
上巻との最初の違いは、幸江の子供の頃の回想シーンが現在進行形の話に絶妙のタイミングで入り込んでくる点です。
そして、そこに登場する(これも幸薄い星の下に生まれた)「熊本さん」という同級生の女の子。

話はそれますが、メッセンジャー黒田の少年時代の貧乏話。
アレを聞いたとき「コイツは幸江や熊本さんの実写版だぁっ!」と思わず膝を打ちました。
そうなんですよね〜貧乏&不幸は度を越すと「笑い」を生んでしまうんです。
とびっきり上質の。

そんな明らかに上巻とは違った笑いを感じながらも、物語は「至上最高に感動するクライマックス」へと流れて行きます。
もう、ここから先は言えません。
とにかく読んで欲しい!読むべし!
すべての「お母さんのお腹の中から生まれて来た人」に作者が捧げる最高の数ページです。

ワタクシは嘘偽り無く、読後数十分は涙が止まりませんでした。
きっとこの先どんな漫画を読んでも、アレほどの感動は得られないと思う。
と、言い切る事さえ惜しくない名作。

その後は、ことあるごとに『自虐の詩』上下巻を友達に無理矢理プレゼントしていたこのワタクシ。
だって、貸しただけじゃあきっと読んでくれないもん。
上巻でイヤになっちゃって。
ある友人(♀)は電車の中で下巻を読んでしまい、涙と嗚咽が止まらず、同じ車両の人達をドン引きさせたとか(笑)
電車は駄目だよ〜あっ、おされカフェとかも厳禁ね。
顔グシャグシャにして泣いても問題ない場所で読む事をお薦めします、ハイ。

長くなりましたが、最後に購入希望の方のためにAmazonへ直接行けるようLINKも貼っておきますわ☆
『自虐の詩』読むべし!読むべし!
むは、いつもと気合いの入り方が違うでしょ?(笑)

では皆さん、今宵はこの辺りで。
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これは、マンガに感動してでなく、オヤツが欲し過ぎて泣いているアル吉さん。
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by ar20040711 | 2007-06-25 00:40
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